僕はただゲームする

【アニメ】TV版ガルパンの感想。無駄のない構成に感動した

2012年にTV放映されたアニメ「ガールズアンドパンツァー」、2014年にはOVA「これが本当のアンチィオ戦です!」が公開され、2015年には劇場版が上映されました。

 

【女子高生×戦車道】という異色の組み合わせでアニオタ界隈に空前のガルパンブームを巻き起こしたのは記憶に新しいですね。

 

私はそのころ絶賛社蓄中でガルパンは見ておらず、映画もアニメ版を見てないしなあと結局素通りしてたのですが・・・

 

プライムビデオにガルパンがTV版・OVA・劇場版と揃っていたので、ニート街道を突き進んでいる現在、せっかくなら今のうちにということでアニメ1話から全部観ることにしました。

 

アニメ版の総集編もあるので、まとめて観たい人はそちらがおすすめかもしれません。

 

という訳でいまさらですが、ガールズアンドパンツァーの感想をご紹介、です。

 

【目次】

 

ガールズアンドパンツァーの紹介

f:id:you-on-the-horizon1987:20171205010511j:plain

 

あらすじとメインスタッフ

戦車を使った武道「戦車道」が華道や茶道と並んで大和撫子のたしなみとされている世界。

 

県立大洗女子学園に転校生、西住みほがやってきた。戦車道が嫌いで、戦車道のない大洗女子を選んだみほ。

 

ところが転校そうそう生徒会長に呼び出され、必修選択科目で戦車道を選択し、戦車道全国大会に出場するよう強要される。

 

しかも、集まったメンバーは個性派ばかり。

 

華道家元の娘の五十鈴華、恋に恋する武部沙織、戦車マニアの秋山優花里、朝に弱い優等生の冷泉麻子…。

 

友達とのフツーの女子高生活を夢見るみほのささやかな願いは叶うのか…?!

 

脚本を「けいおん!」の吉田玲子さん、監督は「Another」「げんしけん」の水島努さんが担当。

 

そしてキャラクター原案は艦これでも馴染み深い島田フミカネさんです。大鳳とビスマルクやプリンツなどのドイツ艦を中心に描かれている方ですね。

 

ガルパンのストーリー:戦車道を通したある女子高生のふれあいと再起の物語

ガールズアンドパンツァーは主人公の女子高生・西住みほと戦車道を通したふれあいと再起の物語です。

 

第1話「戦車道、始めます!」にて西住みほが大洗に転校して間もないころから始まります。

 

みほの実家・西住家は代々戦車道を嗜んできた家元の家系。

 

幼少の頃から厳しくしつけられたようで朝のアラームとともに起床し、着替えまで反射的に進む様子が描かれます。

 

しかし彼女は以前在籍していた黒森峰にて戦車道になにやらトラウマを得たようです。

 

大洗には戦車道がないという理由で一人、家を離れて転校してきました。

 

アニメ「ガールズアンドパンツァー」はそんな西住みほが友達や戦車道の仲間たちと交流を深め、今まで自分が育ってきた戦車道を見直し、そして過去を克服する物語です。

 

ガルパンのメインキャラクター

ここでは主人公・西住みほととくに親しいキャラクターの紹介を。

 

アニメ版を観て思ったのですが、Twitterなどで流れてくるほど作中ではみほがいるあんこうチーム以外のキャラや敵対するチームの掘り下げってされていません。

 

でも背景を匂わせるようなシーンや印象的な性格付けが過不足なく自然と組み込まれていて、それが各キャラクターの深みを作っていました。

 

西住・みほ:主人公。心優しい隊長

お家は戦車道の家元・西住流で幼いころから戦車道で育ちます。

 

第一印象はとても気弱な子なのですが、「いつか友だちができたときのために」とクラスメイトの顔と名前、誕生日を把握するような子。

 

・・・コミュ障あるあるかな?

 

華さん・沙織さんと友だちになり、ともに戦車道を始めます。

 

五十鈴・華:華道の家元の娘。おっとりな実力派スナイパー

華道に慣れ親しんできたが、これまでとは違う自分を見つけるために戦車道へ。

 

大事なところでは外さないあんこうチームのガチ砲撃手。

 

天然なんだけど、ところどころ見せる肝っ玉が素敵すぎです。

 

武部・沙織:恋愛脳の通信手

戦車道の女子はモテるという理由で戦車道へ。

 

恋愛脳甚だしいかと思いきや、まじ女子力高い。料理は絶対に女子高生のレベルじゃない。

 

結婚したい大洗女子No.1。

 

あんこうチームでは高いコミュ力を活かして通信手を務めます。

 

秋山・優花里:戦車ガチオタの装填手(偵察兵)

子どもの頃からの戦車ガチオタ。

 

あんこうチームのみんなが尋ねるまで友達が家に来たことがなかった。親父さんいい人。

 

サンダース戦・アンチィオ戦では、ストーキング力を存分に発揮し敵校への潜入捜査を成功させる。

 

冷泉・麻子:天才肌の運転手。ただし超低血圧

登校の途中、みほと出会い助けてもらった恩から戦車道へ。

 

マニュアルを速読するだけでさまざまな戦車を乗りこなす天才。

 

非常におばあちゃん子で育ての親であるおばあを心配させまいとする優しい子です。

 

だが、朝はダメだ。

 

その他の大洗女子学園、戦車道の仲間たち

カメさんチーム(生徒会):角谷・杏/小山・柚子/河嶋・桃

みほたちを戦車道に引きずり入れた張本人。ところどころポンコツだが、さすがの三年生、締めるところは締める

 

アヒルさんチーム(バレー部)

バレー部再建を目的に戦車道へ。

 

カバさんチーム(歴女)

圧倒的歴女。

 

ウサギさんチーム(一年生)

沙織さんの恋愛弟子。

 

ガールズアンドパンツァーの感想

土日を使ってアニメ1~12話+OVAまで一人一挙放送をやってたのだけど、率直に言うと構成に無駄なところがなくて感動しました。

 

以前からガルパンが人気なのは知っていたし、Twitterなんかでもファンアートや感想がよく流れてきていたので実際2クールかと思っていました。

 

でも1クール12話に全部収められていたんですね。

 

マンガやラノベのアニメ化に限らず1クールアニメって昨今では当たり前ですが、それだとたいていカットシーン多い割に後半が駆け足でもったいないアニメが多いじゃないですか。

 

でもガルパンってホント戦車戦・キャラの深掘り・伏線を全部ぶっこんでるのに綺麗にまとまっています。

 

それでいて見せ場のシーンもしっかり用意されてるし、こだわりのシーンも見て取れます。

 

いやあ、スゴイ。

 

必要最小限のセリフや演出でキャラクターの心情や背景を強く視聴者に考えさせるアニメだなあ、と思います。

 

戦車戦が鬼熱い

ガルパンを見る前は「いうて女の子がキャッキャウフフ♡」するのがメインのアニメだと思ってたんですよ。

 

でも違ってた。ガルパンアニメの7~8割は戦車戦だった。

 

戦車道まじすごかった。

 

2話で大洗女子学園戦車道チームの中で校内試合が組まれるんですけど、もうそこから熱い。

 

戦車の重い挙動とか砲撃の派手さや衝撃がまざまざと表現されてるし、機関室? 運転席から見た視界で移動を表現するところとか凝ってる。

 

初の練習試合(vs聖グロリアーナ学院)にて最後、敵フラッグ車に回り込みでの砲撃戦を仕掛けるわけだけど、「戦車のドリフトってあり??www」とか笑いながら燃えた。

 

アニメ最終話で同じ作戦を使って姉・まほ率いる黒森峰に勝つのも感慨深い。

 

個人的ガルパンの名場面Top3

 

サンダース戦の華さん「一撃あれば充分のはずです」

第63回戦車道全国高校生大会の初戦・強豪サンダース付属高校戦にて敵はルールの穴をついて無線傍受を使った先回り作戦を仕掛けてきます。

 

無線が筒抜けになっていることに気づいたみほは逆にそれを利用し、敵車両を撃破、ついに敵フラッグ車を追いかけることに。

 

みほたちの駆るあんこうさんチームの戦車には後ろから一撃必殺の砲撃を持つ戦車が迫ります。

 

さて、撃つか撃たれるかの戦況で華さんは「(敵車両を仕留めるには)一撃あれば充分のはずです」とイケメンな一言を放ちます。

 

まじかっこいい。惚れた。私も撃ち落としてください、お願いします何でもしまかぜ。

 

いやもうこれで最後まで視聴決定するよね普通に。

 

戦車乗り始めて数ヶ月の女子高生が言うセリフじゃない、まじゴルゴだし、まじ遠見真矢。

 

抱いて

 

プラウダ戦のカチューシャがノンナから降りて握手を求めるシーン

搾取大好き! プラウダ校のロリ隊長、カチューシャ。

 

身も心も圧倒的幼女なカチューシャは自分より背が高い人間との握手を嫌います。

 

プラウダ戦前に生徒会長・杏が手を差し出しますが、そのときも副隊長・ノンナに肩車して上から見下ろす形へ。

 

試合の中で大洗女子学園はカチューシャの罠にハマり、大きな建物の中で籠城する窮地に陥ります。

 

寒さと飢えで味方の士気が下がる中、見事に窮地を脱してみほはカチューシャたちのプラウダ校に勝ちます。

 

カチューシャは大洗の隊長であるみほの実力を認めるとノンナから降り、素の自分で握手を求めてくるシーンへ。

 

やはり百の言葉で語るより、戦車で殴り合うほうがより相手のことを分かるんでしょうか。

 

こういう他人から認められるってシーンはじんと心に染みますね。

 

みほがうさぎさんチームを助ける決断するシーン

決勝・黒森峰戦の中盤、戦車での川渡りシーン。

 

みほ大洗女子に転校してくる前、黒森峰にいた訳ですが、ある雨天試合中に味方車両が崖を滑り落ちて川に落ちてしまう事故に遭遇します。

 

そのときにみほは指揮中にも関わらず落ちたメンバーを救出するという判断をとり、それが原因で試合に負けてしまいます。

 

この決断は勝利を重視する黒森峰や戦車道の一部では批判があった様子。

 

このことはみほの戦車道に強い影を落としました。

 

しかし、黒森峰戦で川渡り中に一年生が乗るウサギさんチームの戦車がエンスト、置いていけというウサギさんたちですが・・・。

 

助けるべきか助けざるべきか、それが問題です。

 

奇しくも因縁のある相手との試合中に自分の過去と向き合う状況になったみほは・・・、やはりウサギさんチームを助ける決断をします。

 

その決断には支えてくれるあんこうさんチームの存在や、大洗女子学園で見つけたみほなりの新しい戦車道がありました。

 

過去を乗り越え、自身の根っこの部分を強く持ち直す感慨深いシーンです。

 

まとめ:ガルパンはいいぞッ!

それがいいたいだけちゃうんかって感じですが。笑

 

まあ、改めて人気になった作品はちゃんと理由があるんだなってしみじみしてます。

 

とりあえずこれから劇場版とそのあと総集編を観ます。

 

ちなみにBS11やTokyoMXなどで再放送中。

 

あと、冒頭でも書きましたけど現在Amazonのプライム会員特典・プライムビデオにてガルパンアニメ版全話・総集編・OVA・劇場版が見放題になっています。

 

まだ観ていない方はこの機会にどうぞ。