僕はただゲームする

【映画】シン・エヴァンゲリヲン感想。きちんと完結してたよ

新劇場版ヱヴァ、ついに完結!

ということで見て参りました!

 

さすが国民的アニメということで私の地元映画館でも放映されててありがたや、です。

 

結論から言うと、”きちんと”完結しました。

はい。

 

旧版やQの例があるのでそれなりに心配してましたが、

完膚なきまでに  しっかりと  きっちりと  完結

しました。

 

その点をご心配だった方は安心してください。

大丈夫です。

 

シンジwithヴィレとゲンドウの対立

人類補完計画

アスカとの関係

綾波レイにそっくりな別のレイ

加持さんの所在

ミサトさんの真意

 

もろもろ結果が出ます。

 

終わりに関してもよくネタにされる「ありがとう×∞」みたいな感じじゃなくて、セカイ系としてキレイに演出されていてスッキリしました。

周りに取り残されて子どもだったシンジくんも成長し大人になり、シアワセになってよかった。本当に。

本当によかった。

 

まぁ途中で風景実写だったりラフ画演出だったりが入ったのは、うーん冒険的ですね?  とは感じましたが。

 

とはいえとはいえ、エヴァを知って十何年。

庵野監督によるエヴァの終わりを見れてよかったです。

 

というわけでネタバレなし感想終わり!

ここからはネタバレありで感想を書いていこうかなと思います。

 

気になる方はぜひ映画館でご視聴くださいませ!

 

あ、最終作なので各キャラに深く焦点が当てられますが、とにかくゲンドウが喋ります。

過去作25年分合わせた分くらい喋ってたんじゃないの・・・。

 

【目次】

 

すべてに決着がついたシン・エヴァンゲリヲン

さて今作で終わりましたね。

いや、ほんと”終わった”て感じで。

 

世界再構成という終わりとしては正直いくつかあったセカイ系結末の域を出ませんでしたが、これまでに起こったさまざまな結果としてはかなり綺麗に終わらせたな、と感じました。

 

たぶんアニメ版・劇場版・漫画版を含む繰り返しの世界の中でさらに繰り返そうとさせる人類補完計画を終わらせるためにはたしかにエヴァ使徒を消して再構成するほかってあるかなーと思う。

まぁ、漫画版も同じ終わり方、といえばそうでした。

 

旧版もちゃんと結果としては終わってたんですけど、それとは違って視聴者がある程度望んでる結果の一つだったなって思います。

 

むしろ旧版があったからこそ今回のエンドが映えた、というのもあり?

アニメ版があったからこそ破でのラストにシンジがよりかっこよく見えたような、ね。

 

結局ゲンドウの壮大な自分勝手でした

冒頭でも書いたけどゲンドウがよく喋ります。

生い立ちやらユイのノロケやのろけや惚気をもう延々と。

それでまぁそれ自体はかなり納得できる部分が、内向的な人ならとくに思うことが多々あるんですが、

 

しかし自分の魂の伴侶が死んだからといって世界巻き込んで返魂儀式(違うけど)やるか!?

お前、お前・・・・・・!

 

そんな感じで。

できる才能と環境と立場がある人間は怖いわー。

 

いやネブカドネザルの鍵で人間超越してましたね。

なんかQでサイクロプスみたいになってたかと思ったらバイザーの下からまた別のなんか既視感な顔が出てきたのはちょっと笑っちゃった。なんだろうアレ。なんか合ういうのいましたよね敵キャラで。

 

あと13号機に乗ってシンジと壮大な親子喧嘩してたのも内心ちょっと笑ってた。

 

裏宇宙で人間の認識外にあるからといって戦闘シーンをミサトさん家の居間や2-A教室とかでやるのは、いや、仕方ないけど笑う。

真剣なシーンだからこそ笑う。高度なギャグか

 

とは言え大人になりきれなかった部分のあったゲンドウが息子・シンジの成長を認めたのはじんときたよね。

ゲンドウくん、ユイの死を乗り越えられなかったしだからこそ綿々と続く補完計画だった。

けれどシンジが大切な人の死を受け止められる大人になり、そしてそれをゲンドウくんが認められたからこそその先に行ける、ということでしょう。

 

――最後、ユイと二人でトリガーになったのは徹底してんなゲンドウくぅん。

 

でもアレ、アナザーインパクト・・・・・・とはまた別だからジ・アザーインパクト?  のトリガーにユイと二人でなってましたが、そうなると一般的にはまどマギみたいに世界に魂が固定されて二度と転生できないとかなんない?

ならないか。

その設定だとシンジをトリガーにした補完計画で繰り返しの中にシンジくんいないもんね。うん、そうだ。

 

戦闘シーンほか演出はやっぱかっこいい

先行公開されてたパリはエッフェル塔でヴィレエヴァの放題ぶっ潰すシーン好き。

ドリルは浪漫だよ。

 

決戦兵器、ロボットものってまぁ人型である必要あるか?  と感じることもあるけど冒頭シーンで人外の動きしてたのとってもよかった。

兵器だからねぇ。

むしろあんな人外でシンクロ率維持してたマリすごい。

でも人型兵器が戦うのも、浪漫だよねぇ。

 

艦隊決戦は艦隊を魚雷爆薬や盾代わりにすることだったんか!  てくらいお手軽に使われてたのはとても面白い。ちょっと境ホラ2のアルマダ海戦思い出した。

エヴァ戦よりもヴンダーの艦戦のほうが迫力あったんじゃない?

 

ほか随所の演出はさすがエヴァシリーズって感じで今回も質高め。

その辺の技術よくわからんけど。パンフレットで実写作品の手法を取り入れてやってみたって書かれてて「ははぁ」と感心してました。

シン・ゴジラとかやってましたもんね。

 

ただ、個人的な所感というか・・・・・・、アナザー発動あたりででてきた巨大綾波のCGとかラスト付近のラフ画っぽいものとか実写風景とかはちょっと、普通に作ってほしかった。

綾波に限らず人ってCGで作ると不気味に感じませんか。

や、それが狙いならまともに成功してるんですけど、キモかった。不気味の谷ではないけどそんな感じで。あれは旧版みたいにアニメ画がよかったなァと。

 

シンジの復帰と成長を見守る物語でもありましたね

序・破とあってからQのアレがあり、もうズタボロのシンジくんでしたが今回もボロ雑巾のようにされてた序盤、辛かった。

てかQのアレで失語症になってたんですねシンジくん。

パンフレットに書いてあった。

・・・・・・本編で誰も言及してないから正直分かんなかったよ!

そらそうなるわ!!

 

ニアサードインパクトを生き抜けた人たちが生きる第三の村にて療養するシーン。

最終兵器彼女での学祭周辺とかちせと同棲生活とかあんな感じ味ある。

よかった。

 

トウジやケンスケ、ヒカリも生きてた・・・・・・。

Qで一瞬も出てこなかったですからね。

トウジがヒカリとくっついてたのは感慨深い。14年いろいろあったの察せられるのがなおさら、ね。

「人には言えんこともやった」ていうトウジの言がねぇ、ほんと。

 

見た目・中身14歳のままで変わらず、でも周りは大人になってたのは受け入れるのに辛い。この辺大人が14年経つのとはまた違いますからね。

てかトウジほか同級生が優しくて、ホントに涙出た。

 

ケンスケも子どものころは親の機密こっそり覗いたり、シェルター抜け出してエヴァvs使徒見に行ったりやんちゃしてたのが、シンジに付かず離れず寄り添ってくれたりね。

アスカの救いになったりさあ。

 

黒レイが破レイよろしくいろいろ学んでほっこりするのもホント、よかったですね。

田植えするレイとか絶対思いつかない。

 

ただそんな癒やしのシーンをぶち壊す黒レイ喪失。

ゲンドウ、お前、お前・・・・・・!

 

ミサトさんについて

破ラストのアレからQでの極寒対応への変化についていろいろ言われてましたが。

なんか公式が時速160kmで殴りつけてきた。

 

あれなぁ。

正直ギアスのスザク「ウザク」叩きくらいアレだったんだ。

スッキリした。

 

14年前当時の大人、かつ世界を背負う大人としてミサトさんは責任持ってて子どものシンジくんに委ねるしかない自分と頭のおかしい上司たちや意図の見えないその上層とシンジたちとの間でもがいてたはずなんですよね。

破までとは違いQ以降は自分で実権もって今度こそはシンジたちだけに背負わせず、極力自分たちでなんとかしようとした結果だったはずなの。

 

今回ラストにこそだけどちゃんとシンジと話せてよかった。

ミサトさんミサトさんだったわ。

優しくて不器用で、責任感強くて、カッコいい大人の女でした。

 

鈴原サクラという一般人代表

Qでは唯一シンジの味方になるかと思いきやまったくそうでもなく、かといってまったくの敵という訳でもなく。

 

彼女がすごい今回もいい味だしてた。

 

ネルフ・ヴィレ中心人物以外の人間の認識としてはやっぱりシンジはニアサーを引き起こした大戦犯なわけで。自分の親族友人に害をなした極悪人です。

大人組はシンジの状況も加味して自体を把握してるっぽいですが、特にシンジと同世代にとっては「シンジは戦犯」の思いが強いでしょう。それは北上さんの反応でもそうなりますよねって感じの。

 

でもサクラはそれを表に出しつつもシンジ個人にも思いを寄せることができるかなり、いい娘で泣きました。

 

シンジが兄の親友だったっていうのもあるんでしょうけど、ただ家族を奪った戦犯として断罪すべきってわけでもなく世界を守ってた人としても認識しててその狭間でわやになってるのがね。葛藤と苦悩とさぁ。

「もうエヴァに乗らんといてくださいよ」

に込められた2重の意味。

くそでか感情出ます。

 

私、新たなカップリングの可能性に震えています。

 

唐突に現れた真ヒロイン

なんかいつの間にかヒロインの座に収まっていた真希波マリ・イラストリアス

びっくりじゃない・・・・・・?

 

確かに?  アスカとはもう中身の年齢差が違いすぎて無理だなとは思うし、そもそもアスカにとっての救いはケンスケですし、ね?

14歳当時かシンジも同じように成長できてればアスカとの未来もあったやも知れないけども?

 

びっくりじゃない?

 

ただシンでのシンジに対する当たりはヒロインしてるな――、と思い返してみたらそういう訳で。

出会いも曲がり角よろしくアニメ的ではあるよね、と。

突然ぶつかってきて意味深なセクハラして、しかも向こうはこっちを知ってるっていう典型的なボーイミーツガール。

 

ただ大人シンジがあんな感じでしたから。

14歳シンジだとからかい上手の真希波さんみたいですけど、大人シンジだとお互いやりあえそうですね。将来は加持×ミサトのようになるんでしょうか。

周りがいい感じにまとまった中ではいい組み合わせかも知れないなー。

 

結局マリの正体がまったく分からんかったのが残念です。

ユダではなく、イスカリオテのマリアとは。

 

 

Qでの絶望に応える希望の堂々完結編でした

まだなんか自分の中で消化しきれていない部分もありますが、かなり満足して余韻に浸っています。

パンフレットには各出演キャラ声優陣のインタビュー載っててそちらもとてもよき

 

かなり綺麗に終わらせてきました。

アニメ版、旧ときて序破で一気に盛り上がったあの気持を思い出します。

Qで絶望した人も今回でちゃんと救済される作りになっていますので安心してください。

 

スパロボF完結から長いこと付き合ってきたエヴァンゲリヲン、あのとき知れてよかった。

 

私は人が減ってきたころにでもまた見に行きたいと思います。

 

劇場版前作の序破Qはアマゾンプライムビデオにて配信中ですので、シンを見る前に復習したい方はそちらでどうぞ。

 

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

  • 発売日: 2007/09/01
  • メディア: Prime Video
 
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

  • 発売日: 2009/06/27
  • メディア: Prime Video
 
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

  • 発売日: 2012/11/17
  • メディア: Prime Video