僕はただゲームする

【ADHD・ASD】自閉スペクトラム症の認定と感想。検査にかかる費用やその後の治療

 

2年前から先延ばしにしていた大人の発達障害の検査を改めて受けてきました。

 

結果から言うと、自閉スペクトラム症(ASD)でした。

一般的には「自閉症」「アスペルガー症候群」といわれているやつですね。

 

また注意欠陥・多動性障害(ADHD)もありそう、ということでした。

 

前々からおかしいなとは思っていましたが、今回それが確実になったことで安心というか、

「原因はちゃんとあったんだな」

と納得しています。

 

検査を受ける前は不安と恐怖でいっぱいでしたが、今となっては受けてよかったと思っています。

 

現在はADHDの治療? としてコンサータを飲んでいます。

飲み始めてそんなに経っていませんが、なんだか頭がスッキリしてきた気がします。

 

やろうとしたことにすっと手が伸びる感じ。

 

この記事では発達障害の検査にかかるまでの過程や費用、必要なものをご紹介します。

 

【目次】

 

 

2度の就業失敗が大人の発達障害を検査してもらうに至った理由

私はこれまで2度の就職で失敗しています。

  • 1つ目は飲食業
  • 2つめは派遣事務

でした。

 

どちらの職場でも、

 

  • 人間関係でうまくいかなかった
  • ケアレスミスが多く、仕事ができなかった

 

これが理由です。

 

職場の人とのコミュニケーションがうまく出来なかった

職場の上司や同僚、後輩と自分では普通に会話しているつもりでも、空気が読めていないと捉えられたり、

「変わってるね」

と言われたりしたことが多かったです。

 

もともと雑談は苦手な方でしたが、あとから考えると雑談をするのに必死でした。

 

楽しい雑談をするために「雑談をするコツ」のような本を買ったり、とくに好きでもない趣味の本を買ったりして職場の人との会話を勉強していました。

 

それを話して笑われたこともあります。

 

仕事はケアレスミスが多く、作業スピードが遅かった

仕事に取り掛かる前に自分の中で段取りを作り、シミュレーションをして疑似体験しないと取り掛かれません。

 

なので必然的にやり始めにももたつき、失敗しまいと確認しながらやるのでなかなかノルマをこなせませんでした。

 

さらに注意をしているはずなのにミスが多い。

 

上司にとっては非常に苛立つ後輩でしたね・・・。

よく怒鳴られていました。

 

電話でよく怒られていましたので、いまでも電話の着信音や通話自体も苦手です。

 

就職失敗は大人の発達障害が原因ではないかと思った

発達障害、自閉症(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)では、

 

  1. 社会的コミュニケーションがうまくいかない
  2. こだわりが強い
  3. 五感が敏感 or 鈍感
  4. 落ち着きがない
  5. 不注意が多い

 

といった特性があります。

 

「これかも知れない」

とコンビニの書籍コーナーで手にとった本を読みながら思いました。

 

大人の発達障害の検査は地元の総合病院と専門クリニックで受ける

発達障害の検査はどこでも受けられるわけではアリません。

 

私はネットで発達障害検査を受けられる病院を調べて、実際にその病院に検査を受けられるかの確認の電話をしてから受けました。

 

とくに大人の場合は受ける検査も違いますし、ネットの情報では子ども向けのことしか書かれていないこともあります。

確実にいくなら直接電話をして聞くのが早かったです。

 

最初は発達障害の認定が出る前に怖くなって通院しなくなったです・・・。

 

2度目の今回は始めうつのカウンセリングに心療内科にかかったのですが、改めて検査を受けることを勧められ紹介状を書いていただきました。

 

大人の発達障害検査に必要なもの|小・中学校の通知表と母子手帳

大人の発達障害の検査を受けるに当たって必要なものは、

 

  • 小・中学校の通知表
  • 母子手帳

 

の二つ。

いま現在の症状が子どもの頃から続くものであるかどうかを探るために必要だとお医者さんに言われました。

 

しかし、私は通知表を以前捨ててしまっていたんですよね・・・。

 

お医者さんからは

「仕方がないけれど、判断が難しくなるので診断ができないかも知れない」

と言われました。

 

いまどうするか悩んでいる方は捨てないようにした方がいいですね。

 

また、本人の検査のほかに保護者(多くは親)へ幼少期のヒアリングが必要です。

 

私は母とは別居しているので父にお願いしましたが、これもお医者さんに話すと少し渋い顔をしていたので母親の方が良いかも知れません。

 

大人の発達障害検査の費用は10,000円(3回通院)ほど

大人の発達障害の検査を受けるに当たって計3回通院しました。

 

  • 事前確認と検査日程の調整|2,000円
  • 発達障害の検査|3,500円
  • 検査結果とコピー受取|5,400円

 

こんな感じの内訳です。

 

事前確認と検査日程の調整をする

はじめにかかった心療内科から紹介状をもらい、検査を受ける病院へ行きます。

 

総合病院の場合、初診料が高いので初めはかかりつけや、個人病院などから紹介してもらったほうがいいかも知れません。

紹介状は1枚700円ほどでした。

 

とくに深い話はせず、現状や過去の通院歴の確認、受ける検査の内容説明で終わりました。

 

ウェクスラー式知能検査WAIS-ⅲを受ける

私が受けたのはウェクスラー式知能検査WAIS-ⅲで、これは成人用です。

児童用の場合はWISCになり、検査内容が多少変わります。

 

ウェクスラー式知能検査WAISによって言語性・動作性IQを見てもらいました。発達障害・知的障害があると障害によって一定の特徴がでるそうです。

 

 WAIS-Ⅲの基本情報

・適用範囲: 16歳 ~ 89歳
・受検条件: 公的病院の場合は医師の推薦が必要
・実施時間: 60分 ~ 95分
・結果が出るまでの時間: 1週間程度
・実施機関: 医療機関(精神科)、大学の相談室、民間のカウンセリングルームなど
・実施する人: 日本文化科学社の定める使用者レベルに適合する専門家
・検査費用: 1350円~2万(診断書のコピーに3,000円ほど)
・保険適用の可否: 保険適用あり

 

詳しい検査内容は知っていると結果に影響するので、ここでは割愛します。

(もし私が同じ検査を受ける場合、最低でも1年、もしくは2~3年は受けられなくなります)

 

検査結果の説明とコピー受取

検査結果がでるまで2週間ほどかかりました。

 

上記で言語性・動作性IQをそれぞれ検査してもらった結果、私は

言語性120

動作性76

ということでした。

 

通常は100前後で収まり、差が大きいほど日常生活に支障をきたしやすいそうです。

 

お医者さんがおっしゃるには、

「言われたことや書かれていることは十分に理解しているのに、行動に現れず、周りから理解できていないと判断されてしまう」

とのこと。

 

この日は検査結果の簡単な説明と診断書のコピーを頂いて終わり。

 

診断書のコピーは就労支援などで持っておくといいと勧められました。

コピーに3,000円かかるので痛い・・・。

 

今後について|社会不安症・ADHDの薬物治療

自閉スペクトラム症(ASD)には明確な治療方法が現在ないです。

 

福祉支援センターや心理療法などで接し方や伝え方を学んだり、日常生活における本人の困りごとを解決することになります。

 

治療というより療育っていうんでしょうか。

 

薬をもちいたものとしては、

 

  • 注意欠陥・多動性障害(ADHD)|コンサータやストラテラ
    ADHD症状を抑える
  • 社交不安性(SAD)|SSRI
    対人関係での恐怖・不安症状を抑える

 

を勧められました。

まずはどちらか一方を、とのことだったのでADHDの改善を目指してコンサータを処方してもらっています。

 

18mg一週間分で1,400円くらい

36mg2週間分で2,100円くらい

 

通常量は36mgで様子を見ていまは36mgを処方されています。

 

主な副作用として食欲の減少・不眠症・体重減少・頭痛・腹痛・悪心・チック・発熱・睡眠障害・動悸・口渇など。

3日ほど胃が気持ち悪かったくらいでそれ以降はとくになかったです。

一緒に胃薬も処方してもらえますよ。

 

薬代がきついので医療費の自己負担額を減らす書類を書いてもらいました。

 

住んでいる役所に提出すると自己負担3割から1割にできます。1,000円~1,500円ほど安くなる計算。